アートを評価するということは、作品の魅力や意義を言葉にし、人に伝えるということであり、「なぜアートが人間や社会に必要なのか」ということを考えていく重要なプロセスです。特に、障害のある人のアート活動は、その作品の芸術的な良し悪しだけでなく、アーティストが歩んできた人生や、その制作の中で生まれた他者との関係性など、作品にまつわるプロセスや生活などの背景も評価の対象となることが多く、多様な価値のはかり方が求められます。そこで、アートのプロセスや社会的コンテクストを含め、幅広い視点から評価や批評を行ってきた評論家を招き、その価値を図るまなざしを学びます。みなさまのご来場をお待ちしております!
講師:椹木野衣(美術評論家、多摩美術大学教授)
聞き手:岡部太郎(一般財団法人たんぽぽの家)
実施時期:2019年2月7日(木)18:00~19:30
会場:京都場(京都府京都市中京区西ノ京南聖町6-5)
参加費:1,000円
お申込み方法:メールの件名に「2月7日セミナー申し込み」と明記のうえ、「お名前・参加人数」をご記入いただき「artsoudan@popo.or.jp」までお送りください。
講師プロフィール:椹木野衣
1962年埼玉県秩父市生まれ。同志社大学で哲学を学び、東京で美術批評を始める。主な著作に『増補シミュレーショニズム』(ちくま学芸文庫)、『日本・現代・美術』(新潮社)、『戦争と万博』、『後美術論』(吉田秀和賞)、『震美術論』(芸術選奨文部科学大臣賞、いずれも美術出版社)他。現在、多摩美術大学教授、芸術人類学研究所所員。
お問い合わせ:
「障害とアートの相談室」事務局(一般財団法人たんぽぽの家 内 担当:大井、岡部)
Tel: 0742-43-7055/Fax: 0742-49-5501
E-mail:artsoudan@popo.or.jp
ホームページ:http://artsoudan.tanpoponoye.org/
障害のある人のアートの「橋渡し」を考えるためのセミナーについて
近年、「障害のある人のアートをどう評価していくべきか」、「アーティストの知的財産をどうまもるのか」、「作品をどう販売していくべきだろうか」と、様々なトピックが議論されるようになってきました。これらのアートを取り巻くトピックについて考えていくことは、アート活動を社会に伝えていく方法を整備したり、新たな発信の方法を生み出したりすることつながり、つまり、アートと社会の「橋渡し」を考えていくことになるのではないでしょうか。今年度、「障害とアートの相談室」では4つの連続セミナーを開催します。第4回は「アートにまつわる知的財産」をテーマに、2月13日(水)に開催いたします。詳細が決まり次第告知いたします。
詳細は「障害とアートの相談室」のウェブサイトをご覧ください。